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「赤心片片」

「赤心片片」

2025年10月28日 10:31

赤心片片

人は成長につれて地位や名誉、所有物、容姿、経験や知識、能力で判断をし、また損得勘定で付き合うことを覚えていきます。

「赤心」は赤ちゃんのような心、転じて真心や誠意を意味し、「片片」は余すことなくすべてという意味です。この禅語はすべてのことに真心を込めて接することの大切さを伝えています。

お客様からの依頼に対して保険制度内で行えるものはもちろんのこと、保険制度では難しい、お金がなくて業者に依頼できない、夜間や休日だからやってくれる業者がない、など難しい依頼に対しても日々前向きに取り組んでいる。


今回は「死に場所を自分が生誕した土地で」という終末期のお客様からの依頼があった。

生誕した場所が福井から300㎞以上離れており、病気の急変時の対応、食事や水分摂取方法、体力面などのリスクがあった。


それでも「帰りたい」という本人様の強い思いがあった。


7月初旬よりメディカルソーシャルワーカーさんを中心に関係機関との調整や各専門職との連携を図り、結果、無事安全に送り届けることができた。


到着した際に笑顔で「ありがとうございます」と一言。

本当にやってよかった、と思える瞬間である。



お客様のニーズは1人1人にあり、そのニーズは1人1人違う。

今回のケースも終末期という何が起きてもおかしくない状況であり、安全に余生を福井で過ごすこともできたと思う。各専門職が評価アセスメントを行い、「いける」と判断した結果「帰る」という選択肢を選べた。お客様のニーズをそのまま達成できる・できないはその時の状況のよって違ってくると思う。妥協案なども提示することもあると思う。


ただ、まずはお客様の思いに真心を込めて接することをプロとして行わなければならないと感じた。そうすることで何が何でも達成させるという強い信念と、多くの気づきが生まれてくると思う。これからも日々精進していく。

感謝